自動車>自動車とうまく付き合う方法、うまく分かれる方法

自動車というのは個室になっています。
自動車によって大きさは様々ですが自分だけの空間が確保できる
という点においては皆同じでしょう。

自動車が他の機械と比べて人間臭く親近感を持ってしまう
大きな要因のひとつにこの人間と機械との一体感があるような気がします。

例えば自動車で旅行に出かければ旅行に行ったのは自分ですが
同時に自動車も同じ場所に行ったことになります。

好きな異性とドライブしていても自動車の中は二人きりですが
その空間を提供してくれたりレストランやカフェに運んでくれるのは
自動車です。

私も昔付き合っていた人との思い出にふけるとき、その映像の中には
決まって当時乗っていた自動車の姿が出てきます。

これは人にもよるので一概には言えませんがそういうロマンチックな場面で
その当時使っていた冷蔵庫や洗濯機を思い出す人はあまりいないでしょう。

こんな風に考えるとたとえ一人旅に出ても自動車で行けば自動車と二人旅。
恋人とドライブに行っても自動車を含めて三人で行っているという
解釈が出来るのかもしれません。

だから人との別れが辛いように自動車との別れも辛いのです。
新しい自動車に乗り換える朝、今まで乗っていた自動車を磨きながら
涙を流した記憶がありますがそれはきっと自動車がとても人間に近い
機械である証明だと思うのです。